2025/04/24 11:55
今日は、Tシャツやバッグを受注制作にしている理由を書きたいと思います。
ご存知の方も多いかと思いますが、洋服などを制作販売しているアパレルの大手の企業は、利益を出すために、人件費の安い海外の工場などで同じものを大量に生産して、日本の国内で安く販売しています。安く作るために、需要以上に生産して、大量に在庫を余らせ、セールをして、それでも売れ残ったものは、廃棄されたりしています。
今では、大きな社会問題となっています。
私は、ずいぶん前から、そのやり方に疑問を持っていました。
私は、20代の頃、洋菓子店で働いていたことがあります。
商品の洋菓子は自社の工場で生産して、店から注文があった分を各店に配送して販売していました。工場への発注は週に1回です。
そのため、発注するときは翌週の売れ行きを予想して発注していました。私も発注を担当していたのですが、先輩がいつも「余らせてもいいから、多めに発注して。在庫切れは機会損失になるから。絶対に在庫は切らさないで」と耳にタコができるほど言っていました。
先輩は売り上げを上げるための方法として、それが正しいと思っていました。
でも、私は、それを聞くたびに違和感を感じていました。売り逃しをしないために、大量のロスを出すことが正しいことなのか?
ロス以上に利益が出れば、会社的にはそれは正解かもしれません。
大量に作って、大量に捨てること。
大量生産、大量消費、それが正しいと思われていました。
でも、私はその考えは好きではありません。
だから、私は必要以上にものを作りたくありません。
欲しい人に欲しい分だけ生産したいと思っています。
大量に生産しないので、商品は割高になってしまいます。
割高でも欲しいと言っていただける方にお届けしたいと、私は考えています。
もちろん、安い方が嬉しいという気持ちは理解できます。私も自分がものを買うときは、価格はとても気になります。
でも、安く作るために需要以上にものを作るのは正しいやり方だとは思いません。
そのために、ご購入してくださるお客様には、他では見たことのない、喜んでいただけるデザインの商品をお届けしたいと思っています。
受注生産だと、時間もかかるし、価格も割高になってしまいます。
そのため、少しでも早く、価格も抑えるために、工場から直接発送とさせていただいています。
工場から、私の元に届いてから、発送するやり方ですと、
まず、工場から私の元に配送する時間がかかります、それと送料も。
工場から直接発送の形にすると、この(私のところに送るための)時間と送料の2つをカットすることができます。
ロスが一度に2つなくせるのです。
ただ、一つだけ、欠点があります。工場から直送という形のため、私が発送しているものにお付けしている、お手紙とおまけのポストカードを同封することができないことです。その点は、申し訳ないなと思っています。
このスタイルは、始めたばかりなので、上手くいくのか、まだわかりません。
もう少し続けてみようと思います。
アイテムも少しずつ増やしていきたいと思っています。
今日は、文章が少々長くなってしましました。
お読みいただき、ありがとうございました。